2010年9月アーカイブ

東アジア民俗文化の旅(モンゴル編)

~チンギスの歴史、遊牧民の文化を尋ねて~
 
 飛鳥保存財団では、飛鳥地方の歴史的風土及び文化財の保存・活用を図ることを目的に様々な事業を行っているなか、この海外研修旅行は、諸外国の歴史・文化等についてその保存・活用事例等を現地体験を通して学び、ひいては正しい飛鳥保存の理解とその必要性等についての認識を深めていただく事を目的に実施いたしております。
 本年は、『東アジア民俗文化の旅』(モンゴル編)、チンギスの歴史、遊牧民の文化を尋ねる旅を企画、講師は、契丹時代城址の考古学調査やカラコルムの歴史・文化財調査等を通して、モンゴルの遺跡保護やその活用研究に取り組まれている清水奈都紀先生(奈良大学非常勤講師)にご案内いただきました。8月22日(日)~29日(日)までの8日間の日程で総勢18名(関西・成田空港合わせて)、草原の国モンゴルにおける遺跡保護とその活用研究の現状についてカラコルム・フドアラ-ルなどを中心に研修、またゲルに宿泊して遊牧民の生活(食・住)を体験いたしました。
 
■第1日目<8/22(日)>
 ・北京経由のため、一旦中国へ入国。空港で関空組と成田組が合流、その後
  市内観光<故宮博物院等>後、ホテルで事前研修会。冒頭、財団理事長
  山口昌紀氏の挨拶のあと清水先生より、モンゴル(研修)の事前レク(1時間程)
  を受ける。
 
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■第2日目<8/23(月)>
 ・ウランバ-トルのチンギスハ-ン国際空港からバスでブルドへ(約240K)向かう。
  大草原での青空トイレに戸惑い? ツーリストキャンプ(ゲル)のレストランを借りて
  モンゴル風日本弁当(唐揚げ弁当)の昼食。
 
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・綺麗な道路は良いが、穴ぼこ道や草原道はサスペンションの堅い小型バスでは
 きつい。やはり自然の厳しさ(夏・冬)でアスファルトもすぐ傷むようです。本日の宿、
 ホヨルザガルツ-リストキャンプすぐ近くの遊牧民の家庭を訪問し、馬乳酒の歓迎を
 受けての交流。実際の生活の様子などを伺い遊牧民文化に触れる。

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・こちらは4人部屋のゲル、ツーリストキャンプのため非常に綺麗で、想像以上に快適。
 朝晩の冷え込みは、あまり厳しくなく晩秋程度。(8月10日頃はかなり寒かった
 らしい)大草原での夕日と月。丁度、満月近くだったので夜は比較的明るかった。

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■第3日目<8/24(火)>

 ・モンゴル帝国時代の首都カラコルムへ、北元時代に造られた巨大仏教寺院群
  <エルデニゾ寺院>を 研修。ユネスコ世界遺産登録された「オルホン渓谷の文化的景観」

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・石碑をのせる台座として彫られた亀形の石(花崗岩)の彫刻(亀趺)を見学、
 また普段入ることが出来ない中央寺二階にあがらせていただき(6名づつ)、
 梁に残る墨書を見学。昼食は近くのゲル(ツーリストキャンプ)で羊?のハンバ-グ定食。
 
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・果てしない大草原に佇む、ウィグル帝国の都跡(巨大都市跡)・ハルバルガス遺跡を
 研修。訪問時、ドイツ隊が発掘調査を行っていたため、そちらは撮影できず。

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・(カラコルムからブルドへ帰る)道中には何カ所か、オボ-(石を積み上げた塚)が
 ある。旅の安全祈願や先祖を祀る場であったり、土地の神であったり・・。
 右回りに3回まわり、その都度石を拾って積み上げるとのこと。
 ゲルでの夕食はホルホグ料理=羊肉やジャガイモ、ニンジン等を塊のまま入れた
 鍋の中に、焼いた石を入れ、蒸し焼きにしたもの。

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 ■第4日目<8/25(水)>

 ・ブルドからウランバ-トルへ、市内は平日の午後にもかかわらず大渋滞
   (路線バスやトロリ-バス内は満員)。活仏8世(ボクドハ-ン)の夏・冬の宮殿
 <ボクドハ-ン宮殿>等を見学、夕方ホテル会議室では、
 モンゴル文化遺産センタ-の方との交流会(お話を伺い、質疑応答)を実施。
 清水先生のご配慮で、財団ならではの機会となりました。

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■第5日目<8/26(木)>
 ・ウランバ-トルからフドアラ-ルへ移動(約270K)。
  幹線道路から離れ、わだちの出来た草原道を縦横無尽に
  土ぼこりを巻き上げ走るといった感じです。
 (フドアラ-ル)宿泊予定のゲルが、8月中旬の寒さでテントが凍ったため
 急遽撤収、既存建物(ホテル)での泊となった。
 
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 ・チンギスハ-ン戦勝記念碑とそのすぐ近くにあるアウラガ遺跡。
  チンギスの時代には軍事基地として機能し、そののち祭祀廟になった
  アウラガ遺跡では、新潟大学の白石典之先生が発掘作業中でした。
  お忙しいにもかかわらず、清水先生との交流もあり、
  当財団研修のため現場でご説明をいただきました。
  本当にありがとうございました。
  遺跡を守るため日本の援助で造られた柵は四方あわせて4キロになるという。

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■第6日目<8/27(金)>

 ・フドアラ-ルからウランバ-トルへ向け移動。連日からのバス移動
  (後部席では時々、ジャンプします)で体は疲れ気味。チンギスが15歳の時、鞭を
  拾った場所(その後の戦いに勝ったことから非常に運の良い場所・記念すべき丘)
  には巨大モニュメント(レストラン等)施設が出来ている。
  昼食後、突厥時代の遺跡 トニュ-クク遺跡を見学、その後ウランバ-トル市内で
  国立歴史博物館へ。
  モンゴル民俗歌舞鑑賞では馬頭琴(二弦琴)とホ-ミ-(一人の人が2つの声を
  同時に発するモンゴル独特の歌唱法)の素晴らしさに感動。

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■第7日目<8/28(土)>

 ・ウランバ-トルから約60Kマンズシ-ル国立公園へ、ラマ教修道院跡等を見学。
  曇り空で寒い、エ-デルワイスが咲いていた。  

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 ・ウランバ-トルへ戻る途中、ツーリストキャンプで昼食。(雨模様)その後、
  チベット仏教寺院であるガンダン寺を見学後、市内レストランで研修旅行
  最後の晩餐会。
 
 
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■第8日目<8/29(日)>
 ・ウランバ-トルから北京経由で関西・成田空港へ

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■終わりに
 
・強い日差しと青空、果てしなく続く大草原ではゲルで生活する遊牧民、
 そして羊や馬や牛たち、道なき草原の中をバスで駆け抜け訪れた
 ハル・バルガス遺跡やアウラガ遺跡発掘現場・・・・・、
 小型バス二台に分乗しての移動は大変ハ-ドなものとなりましたが、
 遊牧民の家庭を訪問し馬乳酒の歓迎を受けての交流や
 満天の星空のもとゲルでの宿泊体験、そしてモンゴル帝国時代の首都
 カラコルムでの巨大仏教寺院群(エルデニゾ寺院)研修、
 普段入ることが出来ない中央寺2階にあがり梁に残る墨書を見学できるなど、
 今も旅の光景が蘇って参ります。
 ご案内いただきました清水奈都紀先生には、事前資料の作成から、
 各遺跡・発掘現場での解説をいただくとともに、モンゴル文化遺産センタ-の方
 との交流(お話を伺い、質疑応答)機会や、
 アウラガ遺跡発掘担当の白石典之先生(新潟大学)から現場で説明いただくなど
 飛鳥保存財団ならではの研修旅行となる様、ご配慮をいただき
 ありがとうございました。本当に有意義な旅となりました。

 

 

 


-帝塚山大学・飛鳥保存財団連携協力イベント-

◆居住空間デザイン学科によるインテリアファブリック展示
◆吹奏楽部による演奏
◆茶道部によるお茶席

【イベント概要】

9月18日(土)  13:00~16:00

◎吹奏楽部による演奏(全3回 各20分ずつ)

◎茶道部によるお茶席
 

9月18日(土)  15:00~21:00

◎植村和代教授ゼミ作品展示

 -あかりに映える織物のオブジェ-

  歴史のロマンがつまった飛鳥の様々なイメージをゼミで製作
  した織物で表現しています。40センチ×10メートルの色鮮やかで
  清新な織物3作品が、飛鳥駅前を彩ります。夜には、キャンドル
  で下から照らし、幻想的な雰囲気で飛鳥の魅力を伝えます。

◎村川香代子教授ゼミ作品展示

 -石室から21世紀の星空を眺めよう-

  飛鳥のキトラ、高松塚古墳の内部をイメージしています。古墳
  内部の石室を紙で作り、四神をそれぞれ影絵で四方に配置。
  石室の天井には、天文図が描かれていたのですが、
  作品では天井は覆わずに石室に入って2010年の星空を
  眺めてもらいます。石室へは四神や1300年の文字が浮かび
  上がるカップキャンドルで導きます。


 当日は、明日香村内で『飛鳥光の回廊』が実施されております。
 是非、飛鳥へお越し下さい。
 上記イベントは飛鳥駅前で実施されます。
 

飛鳥駅前だより更新しました。

昨日(9月4日)実施した『飛鳥駅前除草作業及びミニかかし設置』イベントの報告を

アップしております。

これから定期的に駅前のかかしを紹介していきます。

こまめにチェックしてくださいね。

飛鳥駅前だより

アイテム

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リンク

公益財団法人
古都飛鳥保存財団
〒634-0138
奈良県高市郡明日香村大字越13-1
TEL:0744-54-3338
FAX:0744-54-3638
info@asukabito.or.jp