point.gif川原寺(カワラデラ)11.jpg

 1957~59年に行われた発掘調査によって南大門、中門、塔、西金堂、中金堂、講堂、回廊などが検出された。伽藍配置の特色として、中金堂の前庭に塔と西金堂を対置することが挙げられ、このような配置形式をとる寺院として他に近江南滋賀廃寺や筑紫観世音寺などの例が考えられている。川原寺創建の事情は明らかでないが、創建以前の遺構によって埋め立てられた池に埋没していた遺物から7世紀前半を遡り得ないことが指摘されている。また、創建以前の遺構が発見されたことから、これらを川原宮と推定する考えがある。藤原宮期を通じて官の三大寺、四大寺に数えられる格式を保っていたが、鎌倉時代に焼失する。しかし、川原寺裏山遺跡の発掘によって、金箔が施されたものも含めて、千数百点の三尊塼仏、数百点の塑像などが出土し、創建当初の堂塔内の華麗さを伺い知ることができるようになった。現在伽藍の一部が復元整備されており、当時の面影を偲ぶことができる。

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