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山田寺跡 (ヤマダデラアト) 特別史跡世界遺産構成資産候補寺・神社遺跡・跡地

山田寺跡 [写真]-

桜井市山田に所在。641年に蘇我倉山田石川麻呂が発願し造営を始めたとされる。石川麻呂は大化改新で功臣となったが、649年に謀反の嫌疑により自刃し造営は中断した。その後冤罪を認められ造営は続けられ官寺に次ぐ扱いを受けている。「扶桑略記」には、藤原道長が「奇偉荘厳は言葉で言い尽くせない」と感嘆した旨記されている。

1976年から1996年度にかけて発掘調査が行われ、7世紀に創建された寺院のほぼ全容が明らかにされ、伽藍配置は中心部に塔、金堂を南北に並べて回廊で囲み、その北に講堂、講堂の北と東西に僧房などを配置していたことがわかる。1982年から始まった調査では、東回廊が横倒しの状態でほぼ完全な形で発見されたほか、出土遺物の中には、金箔を施した塼仏、彩色が施された垂木先瓦、垂木に固定する釘を隠すように取り付けられた金色のフタなどがあり、当時の華麗な寺の趣を伺い知ることができる。
また12世紀には興福寺の僧兵が乱入し本尊の薬師三尊像を奪ったと『玉葉』に記されている。現在興福寺の国宝館にある仏頭は山田寺の薬師如来の頭部で、脇侍の日光菩薩・月光菩薩は興福寺東金堂に安置されている。

基本データ-

所在地奈良県桜井市山田
拝観料無料
アクセスJR桜井線「桜井駅」より奈良交通バス「岡寺前行き」で約20分、「山田寺跡バス停」下車すぐ。
駐車場あり(無料)

アクセスマップ-

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